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  • 花のある暮らし 瑞々しい夏の草花を、暮らしの中でたのしんでみませんか? お部屋や置き場所にあわせて、花器を選んでみましょう。
 

そろそろ、ほんものの漆を。

新米を筆頭に、次々と実りの便りがやってくる秋。
海からは、秋刀魚、鰹、鮭・・・
山からは、里芋、しめじ、栗・・・。
自然界全体が冬の到来に備えて大食漢となる季節なのかもしれません。
そして、私達人間も食欲の秋を存分に満喫しています。

暮れともなれば、湯気の立つあたたかな料理はごちそうです。
芋煮、けんちん汁、きのこ汁・・・。馴染み深い料理は地域によってそれぞれですが
汁物には、やはり漆のお碗が似合います。
両手でお椀を包み、おつゆを最後まで最後まで味わう満足感。
誰もが一度は経験したことのある感覚でなないでしょうか。


毎年11月に入ると九段の店舗では、汁椀を探しにご来店されるお客様が多くなります。
「そろそろ、ほんものの漆を揃えてみたい」
「お雑煮椀を新しくしよう」
「お正月には新しい汁椀を使いたい」など・・・
暮れの慌しさが近づくと同時に
新しい年に向けての期待もふくらむ時期なのかもしれません。


国産漆の最高峰、浄法寺漆。

漆の国内自給率はわずか1~2%
貴重な国産漆の約7割は、岩手県北部の浄法寺で生産されています。
ウルシオールの含有率が高い浄法寺の上質な漆はいまや
汁椀などの工芸品だけでなく、京都の鹿苑寺(金閣)や
日光の社寺をはじめ、国宝・文化財の修理や修復に欠かすことができません。

約20年の歳月をかけて育てたウルシの木から採れる樹液(漆)は、ほんの200gほど。
漆を掻く1年の間でウルシの木は、すべての生命を使い果たすため
採れる漆は一滴一滴が大変貴重なものです。
精製から塗りに至る数々の工程の中において、塗師によって大切に扱われ
やがて私達のもとへ届くのです。

戦後プラスチック製品の普及や生活様式の変化によって、漆器のニーズが
途絶えそうになる逆境のなか、浄法寺塗は多くの人の努力によって見事に再興を遂げました。
現在もなお、上質な国産漆を絶やさぬよう、漆の木の植栽や技術の伝承にも力を注いでいます。

文化庁は平成27年に「国宝や重要文化財の建造物を修理する際には、国産漆を使用する」
との方針を決定しました。
国産漆の生産を担う浄法寺漆の文化貢献は、これまで以上に高まっていくことでしょう。


漆がつなぐ、大きな環。

花田で35年以上も前「原料から完成品までを生み出せるという地の利を活かしながら、
新しい浄法寺塗を再興していくんだ」と語った塗師の岩舘隆さん。
その言葉は今現実となり、浄法寺塗は多くの人から望まれるものとなりました。

「漆掻き」「木地」「塗り」
それぞれを専門とする職人の手から手へと、引き継がれ
丹念に仕上げられていきます。



 漆掻きシーズンを目前に控えた6月上旬、緑が濃くなり始めたウルシ林で
 葉に触れたりちぎったりしながら漆の様子を確認していく岩舘さん。
 漆掻きは、樹液の分泌が活発になる6頃から始まり、盛りに時期を経て
 10月頃まで続きます。「殺し掻き」という手法で樹液を採取し尽した木は
 その年に伐採してしまいますが、切り株から出た芽を育てて、また同じ
 営みを繰り返していきます。




 浄法寺の塗師の誰もが尊敬する木地師の佐々木米蔵さん。10年ほど前から
 山中で修行した正徳さんと共に木地作りに励んでします。汁椀のように
 ロクロ挽きで成形する木地は「挽きもの」と呼ばれ、木取り、荒挽きと、
 木の呼吸に合わせながらひとつひとつの工程が進みます。佐々木さんの
 熟練の技によって仕上げられた木地は、次いで塗師の手へ渡ります。




 漆だけで強度と厚みをつけるのが、浄法寺塗の大きな特徴です。木固め、
 下塗りを経て、研磨と中塗りを7~8回繰り返します。最後は塵ひとつない
 専用の部屋で上塗りして完成します。塗りに用いる刷毛は女性の髪の毛で
 作る希少なもの。塗師の岩舘隆さんと小田島勇さんは「作り手は7割まで。
 あとは使い手が完成させる」と、日々の生活を通して漆器が人に手に馴染んで
 いくことを願っています。



岩舘隆さんは、夏場漆掻きの盛りの時期ともなれば、自らも早朝から漆掻きに出かけます。
左上の写真は「ダカッポ」と呼ばれる漆を入れる容器。これを携えて漆林へ出かけます。
右上の写真は岩舘巧さん。現在は父の隆さんから、塗りの仕事の殆どを任されています。


モダンでお洒落な漆器を作る玉山保男さん。
人気の面取シリーズは、自らノミを持ち面取を施します。
玉山さんの漆器は鈍い光沢がお洒落な印象。
シンプルでモダンな形は現代の食卓に自然と馴染むのが魅力です。


華美のないすっきりとしたモノ作りが印象的な浅野奈生さん。
汁椀だけでなく、小鉢やカップ類も使いやすくお洒落にキマリます。


佐々木米蔵さんと正徳さん。浄法寺の塗師に信頼され、いつも注文で忙しい毎日です。
右上の写真は汁椀の削りの工程。乾燥の度合いを見極めながら少しずつ形を整えていく繊細な
仕事です。そのおかげで何年経ってもガタツキや歪みが起きず、長年愛用できるのです。


大きな岩手山に抱かれた麓の広い風景。
自然とおおらかな気持ちになっていきます。


貴重な国産の浄法寺漆を使って、漆器が生み出されていきます。
そろそろほんものの漆器を手にしてみませんか?


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