工房を行く~正木春蔵 直前訪問記~



10月3日(水)から始まる企画展
「正木春蔵展 -ふだんづかい、贅を愉しむ。-」
最終打ち合せの為、9月23日(日)、正木春蔵さんを訪ねました。

洋風感覚の一点もの平鉢 色絵土瓶もさまざま

工房の扉を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、
室内にうず高く、そして所狭しと並べられた、染付の飯碗、湯呑み、銘々皿、
色絵の急須、土瓶、盃、一点もの等新作のかずかずです。
その中で、正木さんは、うずくまるようにして黙々と絵付けをしていました。
企画展まで余すところ あと10日、正に最後の追い込みです。

その新作群ひとつひとつに目を凝らしてみると、
華やかでお洒落な表情の正木さんならではのうつわばかり……、
どこか古典にあったような、はたまた目に新鮮な創作文様か、
どれもこれもと目移りするばかりです。

上絵付け(色絵付け)
を待つ一点もの
これは楽しい!入れ子の色絵盃

深い見識をべースに、独特のセンスで魅力的なうつわを
かず多くものにしてきた正木さん。
花田での企画展に懸ける熱い思いが 工房内にはみなぎっています。 
「いつも このラストスパートの状態になってから、
とんでもない傑作がうまれるんですよ」と、奥様はおっしゃいます。

やや高揚しておられる正木さんと、ひと言ふた言お話をして、
邪魔をしてはいけないと期待に胸を膨らませながら、
早々に工房をあとにしたのです。

正木春蔵さんは、企画展初日(10月3日)と二日目(10月4日)に、花田来店を予定しています。
皆様お誘い合せの上、ぜひお越し下さい。


■企画展名
正木春蔵展 -ふだんづかい、贅を愉しむ。-

■開催期間・場所
期間 : 2012年10月3日(水)~14日(日) ※期間中無休
場所 : 「暮らしのうつわ 花田」 2Fギャラリースペース

■展示内容
飯碗(大・中・小)、湯呑み、土瓶、盛鉢、盃、他

■作者プロフィール
正木 春蔵

1965年 大阪芸術大学入学
1970年 「須田菁華」に師事
1976年 山背陶房設立。磁器で主に食器を作る
1980年 山中温泉に移転築窯

正木春蔵さんのうつわ一覧はこちら

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