現代(いま)に生かす 古染付のちから

現代(いま)に生かす 古染付のちから

先般、出光美術館で「古染付と祥瑞」という展覧会が開かれ話題になりました。
古伊万里に比べて馴染みの薄い古染付ですが、
その明快で力強い作風にファンも多く、静かなブームとなりつつあるようです。

古染付とは、中国明代末期、清代初期、主に日本の茶人の注文によって、
景徳鎮で作られた染付や色絵の磁器のことですが、
そのほとんどが作られた中国ではなく日本に残っています。
当時、日本の焼き物と言えばいわゆる土もの、陶器が主流で、
そこへ清々しい白い肌に呉須のしっかりした青で絵付けされた磁器が出現したのですから、
それは大変な驚きで、こぞって珍重したのは疑いありません。

決して上質の磁器土や釉薬ではありませんが、固く締まった中国特有の無骨な土あじ、
濃く深い青色、刻みこんだような輪郭の筆致等々に象徴的な古染付の表情は、
日本の古伊万里には見られないものです。
只、器形や文様は茶人の注文だけに、日本の茶道や生活文化を反映したものが多く、
人物文、市女笠や花籠文など、自由で楽しい雰囲気は我々の生活に抵抗なく溶け込んできます。

今般の企画展では正木春蔵、鈴木敬夫、北野敏一を始め、
花田で人気、実力共に、今、円熟の染付け、色絵の作者8人を選び、
古染付の魅力を生かした現代のうつわ作りを依頼しました。
古染付を主題に作者それぞれの個性が今様のうつわとして、
果たしてどのように展開 花を咲かせるか。 興味は尽きません。
尚、会場では、花田が蒐集した古染付の皿や鉢もご覧頂きます。
本歌の持つ深い味わい。併せてお愉しみ下さい。


企画展名:現代(いま)に生かす 古染付のちから
開催期間: 2013年10月2日(水)~ 10月12日(土)午前10時30分~午後7時 ※会期中無休
展示内容: 銘々皿、 手塩皿、向付、盛鉢、盛皿、飯碗、猪口 等60種類
出展作者:正木春蔵、藤塚光男、北野敏一、西納三枝、鈴木敬夫、吉岡将弐、山本恭代

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