色や絵付で選ぶ
色や絵付で選ぶ
やきものに表情を生む、絵付けや釉薬
磁器や陶器は、絵付けや釉薬によってさまざまな表情が生まれます。
同じ白でも、磁器の白磁と陶器の粉引では
見た目も雰囲気も異なる白であるのが、やきものの楽しいところ。
自分が惹かれるトーンの世界をのぞいてみると
また新しい発見があるかもしれません。
統一したトーンで食卓を整えるのも、いくつかの種類を合わせてコーディネートするのも
自由に楽しめるのが和食器の醍醐味です。
染付、色絵、白磁、粉引、織部、アメ釉、ルリ釉
代表的で人気の高い、7つのカテゴリからうつわをご紹介致します。
染付(そめつけ)
中国では青花、西洋ではBlue&White。
白の素地に藍色で絵付されたうつわは今も昔も世界中から愛される万能のうつわです。
色絵(いろえ)
食卓が華やぐ、多彩な色使いが魅力。
本焼きした上に絵付けをし低温で焼き付けるため、上絵ともいいます。
最近では下絵で彩色を施す作り方も多くなってきました。
白磁(はくじ)
歴史は中国宋時代にさかのぼる。
透明感ある白磁は古くからの憧れであり、今も古今東西で人気が高いうつわです。
粉引(こひき)
朝鮮半島から入った技法。やわらかな温もりある白は幅広い世代に人気。
鎬や面取施し、白の表情に陰影をつけたうつわにも魅力があります。
織部(おりべ)
銅を使って発色させる。酸化炎焼成で出す鮮やかな緑色。
古田織部のプロデュースした美濃焼で多用されました。
アメ釉・鉄釉
鉄分量や焼き方で黄色、褐色、黒色など幅広い発色が出来るのが特長です。
ルリ釉
酸化コバルトが発色の源。深みのある独特の色合いが魅力。
作者によってブルーの色合いが違うところも見どころです。