• 清岡幸道×枯白×三浦侑子 三人展 清岡幸道さんの陶器、枯白 乾喬彰さんの木工、三浦侑子さんのガラス。それぞれの素材、それぞれの歩みが出会う、三者三様の物語です。

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Hanada's now


SARA Japanese Pottery

ニューヨークのSARA Japanese Potteryさんのことは、そこで個展もしているKazu Obaさんを通じて知りました。
SARAさんのオープンは1989年(平成元年)。驚くのはその当時に「北米しかも東海岸で日本の工芸をベースにしたショップ」という発想を持ち、それを実現してしまったこと。さらに、現在にいたるまで、28年間続けられてきたことです。パイオニアならではの喜び、苦労、努力は想像を超えるものでしょう。その実績だけでも尊敬に値しますし、一体どんな人たちなのだろうと、会ってお話しを聞いてみたくなりました。


連絡を取り、SARAさんを訪れたのは2015年4月。宿泊先からセントラルパークを横に、ワクワクしながら向かったのを覚えています。お店のドアを押し開き「突然訪れることになってスミマセンでした」と言いかけると「お待ちしていました」と旧知の仲であるかのように明るく迎え入れてくれた二人の表情が、僕にはやたらと新鮮に感じました。「あぁ、こうやって、色々なことを力まずに受け入れられてこられたのだな」と。それが第一印象でした。

SARAは夫婦である上村直樹さんと鬼木久美さんのお二人がしきります。
現役のロックミュージシャンでもある直樹さん。ショーマンシップにあふれ、独自の表現で焼き物を伝える彼のトークは、多くの"SARAフアン"を作ってきました。Live中心の音楽活動を続ける直樹さんにとって、うつわの仕事も瞬間瞬間が真剣勝負。そして、本人も表現者であるがゆえの視点をもって、作家とも厳しく暖かく本気で付き合います。その、理解はしても迎合はしない作家たちとの関わりによって、SARAのうつわには程よい緊張感が保たれています。
もともと服飾デザインのバックグラウンドを持つ久美さんはSARA Japanese Potteryの創業者。クオリティーを厳しく追求する一方で、既存の価値観や形式にとらわれない柔軟さを持ち合わせ、その姿勢こそが現在のSARAの強さを築き上げたと僕は思っています。極めて多様な価値観が共存し、色々なことが目まぐるしく変化を起すニューヨークで、自分の好きな仕事をし続けるには、強さと柔らかさの両立は欠かせないものでしょう。


訪問した日には、夜遅くまで食べ、飲み、語り合いました。意見が合うところも多いし、もちろんたがうこともありますが、直樹さんと久美さんは、むしろその違いを楽しみ、それをどう前進エネルギーに転化させていくかに腐心します。その姿勢に、僕は心打たれました。しばらくしてから「SARAで花田の展覧会をしませんか」と声を掛けてくださり「花田 五人展 in NY」開催となるのです。


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