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松浦ナオコさんインタビュー2019


紙粘土にビビッと

花田:ナオコさんがうつわを作るようになったどういった流れだったのでしょうか。(以下花田-)

松浦(ナオコ):小学校2年生の時に、図工の時間にピエロを作っている時に、ビビっと来ました。
それまで絵は好きでしたが、それとも違いました。

-:そこで自分の好きなものに対する感覚を意識されたのですね。

松浦(ナオコ):あと、私は話が苦手なんですが、作ることによる自己表現の楽しさもそこで初めて知りました。
でも34歳までは陶器とは無関係の仕事をしていました。

-:その間、焼き物などには触れていたのですか。

松浦(ナオコ):招き猫や郷土玩具、土人形などが好きで集めていました。
その流れで骨董市などにもよく行っていました。
この伏見人形なんかも最近手に入れました。
これ、すごく優しい顔していませんか!

-:ナオコさんのうつわに、こういう雰囲気、感じます。

松浦ナオコさんインタビュー2019

師との出会い

-:その内、好きなことへの思いがふつふつと、わいてくるわけです。

松浦(ナオコ):やはり好きな絵を諦めきれず、図案も学べる京都の焼き物の訓練校に通うことにしました。
そのあと、京都産業試験場に1年いたのですが、その時に京焼の先生に知り合うことができて、試験場の後はそこで勉強させていただきました。
そこでは本当に親身に教えて頂き感謝しかありません。

-:どんなことを学ばれたのですか。

松浦(ナオコ):食器の基礎や轆轤です。あと、細工の大切さも学びました。
例えば、これ、本当にきれいに、キッチリ作られていますよね。
よく表面を見ると、カンナが薄く入っています。
こうやってカンナを入れることで全体の印象が柔らかくなるんです。
そういうひと手間の重要性も教えて頂きました。
その方は、きちっと成形されますが、目の届きにくい部分にも繊細に気持ちを込めて作られる方でした。

作りたいうつわ

-:ナオコさんが作りたいうつわとは、どのようなものなのでしょうか。

松浦(ナオコ):温かみのある、人がほっとするような作品です。
そう思えたのはお客様からかけていただいた言葉がきっかけでした。
「ナオコさんのうつわは癒される」とか「ナオコさんのおちょこで一杯やると一日の疲れが全部とれる」とかって言われたとき、自分の仕事はそういう風に見てもらっているんだなって有難く思いました。

松浦ナオコさんインタビュー2019

ひとつひとつ…

-:今後やってみたい仕事はありますか。

松浦(ナオコ):奥田潁川みたいな赤絵が大好きなので、そういう力強い絵付けの器をいつの日か作ってみたいと思っています。欲張りですね…(笑)。
ただ何を作るにしても、これまで同様丁寧に心を込めて一個一個作っていくのが一番大切だと思っています。

松浦ナオコさんインタビュー2019

故郷で目にしていたもの

-:展示会に向けてお願いします。

松浦(ナオコ):私の思う「日本」をテーマに作りたいと思っています。

-:ナオコさんの思う日本の良さとはどういったものでしょうか。

松浦(ナオコ):言葉が的確か分かりませんが「素朴さ」の部分でしょうか。
風景や四季の空気感、人の温もりというか…。

松浦ナオコさんインタビュー2019

-:秋田の、小さいころから目に焼き付いている風景…ですね。

松浦(ナオコ):緑を目にしたり、田園を見たりするのは、やはりホッとします。
生き生きとした古き良き何かを愉快に表現出来たらなと思っています。

-:ありがとうございます。
展示会、楽しみにしています。

松浦ナオコさんインタビュー2019

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