お問い合わせ 平日10:30-19:00
TEL:03-3262-0669
メールでのお問い合わせ店舗アクセス

金子順さんに聞く イギリスで楽しむ「暮らしと食」


イギリスで楽しむ「暮らしと食」

和食文化を世界に伝えていく仕事に関わり、金子順さんは、手作りのうつわにも着目しながら様々な試みに挑戦してこられました。
日本国内でのプロジェクトがひと段落ついた後、活動拠点はイギリスへ。
現在、平日は仕事のためロンドンで一人暮らし。
週末はご家族とデボン州で過ごす生活をされています。
イギリスの食事情や日本食のこと、うつわのことなど……。
金子さんご自身が現地で感じてこられたことについて、お話をうかがいました。



イギリスの暮らしと食

気候と共に暮らしをたのしむ

金子: 春夏秋冬、日本は四季がはっきりしていますが、イギリスは、暗くて雨の多い冬と、明るくてカラッとした夏という二つの季節に分かれている印象です。
夏至の前後は夜10時でも空が明るく、晴天が続くので、みんな、ここぞとばかりに自然の中に出かけます。


金子: 野菜や果物などの食材は、南欧やアフリカ大陸からも届くので年間を通じて種類は豊富ですが、夏には特にイギリス産が充実します。
中でもベリー類は、ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーに加え、日本では見られない珍しい種類のものが次々にシーズンを迎えます。


金子: 日本の「いちご狩り」はその場で楽しみますが、こちらのPick Your Own と呼ばれるベリー狩りは様子が少し違います。
様々なベリーを数キロ単位で大量に摘んで家に持ち帰っては、朝ごはんで食べたり、ジャムにしたり、冷凍にしてスムージーなどで楽しんでいます。

花田:  なるほど、そうした背景からイギリスの代表的な夏のデザート、サマープディングが生まれるのですね。
下の写真は一面に広がるベリー畑。
歩くだけでも気持ち良さそうです。(以下花田-)


イギリスの中の日本食

子どもも普通に寿司が好き

-: 日本では、和食文化を世界に向けて発信する仕事にも携わってこられた金子さん。
伝統的な日本食を外食だけでなく、家庭で無理なく再現し、普段の食卓で楽しむにはどうしたら良いか、というテーマにも取り組んでこられました。
そこから見えてきた海外の和食事情と、実際に海外で暮らす中で感じられた和食の風景に、違いはあるのでしょうか?

金子: 東京のピザ屋さんと同じぐらい、ロンドンにも日本食レストランがあるかもしれません。
息子の小学校の同級生も、Sushiが大好き。
ただし、一番人気はカッパ巻きだったりしますが……。
 スーパーでは、魚の種類は少なく、鮮度も期待できません。
家族が住む場所の近くに漁師町があるので、刺身が食べたい時は、週末に市場で仕入れて自宅で捌いています。
外食には20%の消費税がかかりますが、食材に対しては消費税が0%なので、自宅で料理する方が、おおむね安くて美味しいのです。

-:  消費税などの事情もありますが、安くて美味しいことは世界共通、みんなが求めるもの。
金子さんご自身、平日のロンドン生活でも自炊が基本だそうです。
以前は茅ヶ崎にお住まいでしたから、美味しい刺身が食べたくなるのは当然でしょう。
わざわざ漁師町まで足をのばすのも苦ではないのかもしれません。
そして、ご家族で美味しい食卓を囲む週末。
海外へ行かれてもなお、今までと変わりないところが素敵です。

-:  上の写真は、金子さんの週末の食卓シーン。
ふんだんなベリーをはじめ、彩り豊かなフルーツが目にも美味しいかぎり。
うつわは余宮隆さんの鉄釉リム皿です。

食器について

使い方は自由が基本

-:  花田のNewYork展やロンドンでのイベントに同行され、金子さんは海外の方が日本の手作りのうつわを選ぶところや、興味を持つ場面を実際に見てこれらました。
また、ご自身が日本で選んだうつわも多数ありますが、うつわの使い方や選び方に変化はあるのでしょうか?

金子: ロンドンには世界中から人が集まっていて、国際結婚も当たり前。
なので、家庭料理も、すごくバラエティーに溢れているような気がします。
日本で選んだうつわは、こちらに来ても今まで同様に活躍しています。
手に入る食材が違うので料理は和食に限りませんが、和食器は料理に合わせて多様に使えるのが良いですね。
我が家では、用途がおおらかなもの、大きめの丼や、大小の平皿、スープにもシリアルにも使えるボウル、などが活躍している気がします。
 色々な人種、様々な感性が許容されているので、こちらの人に、日本の個性溢れるうつわを手渡したら、思いもよらない使い方を見出してしまうかもしれませんね。

-:  下の写真は、kazuObaさんの深鉢。
金子さんは単身ロンドンでの生活で、丼メニューやラーメンに使っているそうです。
ロンドンのスーパーでは和食の調味料の品揃えも増えているそうで、食べたい時には気軽に家で照り焼きメニューを楽しめるそうです。
一人暮らしに重宝する丼、イイ仕事しています!

ページトップへ