中村圭
中村圭さんと竹工
直線と曲線が織りなす、竹の美しい造形。中村圭さんの手によって新たな姿を与えられた作品は、
静かな存在感をまとい、空間に凛とした清々しさをもたらします。
「竹の美しさを表現したい。」
その思いからたどり着いたのが、"編まない竹細工"という独自の表現です。
折り重なる直線が立体を描く《SAKU》や《BASKET》。
そして、「入れられないカゴ」「入れられるカゴ」といった遊び心あふれる作品まで。
竹という素材の可能性を、自由な発想で軽やかに広げています。
竹に惹かれる気持ちを原点に、
既成概念にとらわれることなく表現を探求し続ける中村さん。
その作品は、竹という素材が持つ美しさを、あらためて教えてくれます。
中村圭さんと「竹のしごと」との出会いについて伺いました。
10代の頃から、なぜか竹という存在に惹かれていました。竹林の静けさや清らかさ。真っすぐに伸びる姿。つるりとした肌触り。
そのすべてが好きだったんです。
私は栃木県の出身で、竹細工が身近な環境で育ったわけではありません。
周りにも竹に関わる仕事をしている人はいなかったので、
「なぜ竹細工の道へ進んだのですか」とよく聞かれます。
でも、自分にとっての答えはとてもシンプルで、「竹が好きだったから」。
一度は会社勤めを経験しましたが、小さな竹細工を作り始めたことをきっかけに、
基礎から学びたいと思い、大分の訓練校へ進みました。
修了後は高江雅人氏の元で5年間学び、大分で独立し現在に至ります。
創作の軸にあるのは、「竹の美しさや良さを生かすこと」。
余白の取り方や全体のバランスも自然と意識しながら、
じっくり考え、何度も調整を重ねて作品を完成させます。
竹が持つ美しさを、作品を通して感じていただけたら嬉しいです。
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