松迎え、うつわ迎え 一点もの
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一点もの
一点もの
ハレの日の主役は、その殆どが一点ものとなる
大皿や大鉢、そして近年人気の陶箱です。
誰もがワクワクする蓋を開ける瞬間
絵付けや形も自由な作風の陶箱は、実に魅力的です。
陶箱の発想が大きく自由に飛躍した現代。
形も折り目正しい正方形から、
長角、丸、楕円、変形と、幅広く発展しました。
サイズも大小さまざまに作られ、
お節料理だけにとどまらず、より暮らしに身近になりました。
うつわの多様性を凝縮したような蓋物の数々。
和洋を問わず、オードブル、メイン、デザートと
使う側の発想も広がるばかりです。
大平新五さんの迫力ある板皿や丸皿は
焼成を重ねることで、両面使える仕様となった作品。
表情の異なる風合いは、使う日の用途や気分で選ぶことが出来ます。
土の力強さと繊細なフォルムとのバランス、
そして飾り気のないシンプルさは、空間とも呼応し
大平さんの作品が醸し出す重厚な雰囲気に、静かに包まれるようです。
漆器やグラス、祥瑞の染付などと組み合わせて
クリスマスやお正月など、ハレの日の食卓を引き立てる、
独特の厳かな雰囲気は別格です。
陶板正方形は、重箱や陶箱と合わせてお節料理やオードブルを盛り付けると
和のテイストだけでない、現代のお正月料理をモダンな仕上がりに。
クリスマスにはシュトーレンや、ググロフ、ブッシュドノエル…
モミの木の枝葉やシダ、柊を敷き、焼き菓子の上に粉砂糖の雪を振りかければ、
シックな大人仕様のクリスマスが楽しめそう。
陶板丸は、チーズやチョコレート、ドライフルーツを盛り付けて
時間を気にせずお酒を楽しむ、休みならではの夜時間に…
陶板長方形は、和食からちょっと趣向を変えて
ワインやウィスキニーに合わせて「さぁ、飲みなおそうか」のおともに
オイルサーディンを乗せたブルスケッタを並べて。
軽いおつまみにこそ、とっておきのうつわを出して使いたい…
年末年始の楽しみは尽きません。
